7月の目次

今月も「ぶ厚い手帳」読んでいただいてありがとうございました。
毎月末日は『目次の日』となっております。
昨年10月3日の誕生日から始めて、ちょっとずつぶ厚くなってきました。
感想などコメントいただけるとうれしいです。
アーカイブ、カテゴリー、カレンダーのあるページへは、こちらから
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7月1日 (月) 晴れた。 ■こんなコピーを書きました
7月2日 (火) 多忙は怠惰の隠れ蓑 ■メモした言葉
7月3日 (水) ボクがザックなら… ■サッカーな話
7月4日 (木) キリン一番搾り バス停篇 ■こんなコピーを書きました
7月5日 (金) Googleのおみやげ ■ふと思ったこと
7月6日 (土) 第23話 決めるという仕事 ■なぜ私は三井ホームで

7月7日 (日) 英会話ノート⑫ put ■外国語のお勉強
7月8日 (月) …ビールの冷えたところへ行きたい。 ■こんなコピーを書きました
7月9日 (火) コンフェデの21番 ■サッカーな話
7月10日 (水) 空腹について その2 ■メモした言葉
7月11日 (木) …しかも、七カ国語で。 ■こんなコピーを書きました
7月12日 (金) 親分のデスク ■ふと思ったこと
7月13日 (土) 格好のいいゴルファー ■ふと思ったこと

7月14日 (日) 英会話ノート ⑬ may might ■外国語のお勉強
7月15日 (月) …と思うでしょ。 ■こんなコピーを書きました
7月16日 (火) ブラジルカレンダー ■サッカーな話
7月17日 (水) 成長しない人 ■メモした言葉
7月18日 (木) あ、一番搾りだ。 ■こんなコピーを書きました
7月19日 (金) 牡蠣のタネ ■メモした言葉
7月20日 (土)

7月21日 (日) 英会話ノート⑭ mean ■外国語のお勉強
7月22日 (月) クーラー止めた。窓あけた。 ■こんなコピーを書きました
7月23日 (火)
7月24日 (水) 本田宗一郎さんのビル ■ふと思ったこと
7月25日 (木) 氷の桶で冷やしたビール… ■こんなコピーを書きました
7月26日 (金) もう一度、手を入れる ■どうでもいい話
7月27日 (土) 第24話 地球の一部分 ■なぜ私は三井ホームで

7月28日 (日) 英会話ノート⑮ speak ■外国語のお勉強
7月29日 (月) いい家でありつづけること。■こんなコピーを書きました
7月30日 (火) 無料個人レッスン ■どうでもいい話
7月31日 (水) 7月の目次 ■目次

無料個人レッスン

オデッセイ

とあるゴルフショップにて。その店のパター売り場にある練習グリーン(人工の絨毯でカップがいくつもある場所)は、比較的広くてお客さんが少ないときはゆっくりパターが打てます。最近、自分のパターの「長さ」が気になっていて、いま33インチを使っているんですが、34インチのほうがいいのか、はたまた35インチがいいのか、パター売り場で長さの違いを試し打ちしていました。ボクのパターはもう古いから同じモノは置いてないので近いタイプの(オデッセイの2ボールタイプ)で打っていました。カコーン、カコーン。しばらく夢中で打っていたら店員さんが

「お客さんの打ち方なら、
 もう少しボールを真ん中より左足の方に置いた方がいいですよ」

と話しかけて来た。さらに、

「で、もう少しボール近くに立ったほうが、
 ストレートに打ち出しやすいですよ」

土曜日の午前中、近くの公園までウォーキングしてその帰りに寄ったので、お店にはお客さんはほとんどいない時間帯。じっくり話を聞いてみると、パターのヘッド形状によって、どう構えるか、どこにボールを置くかが決まるというんです。ボクはいままで雰囲気でヘッドの形状を選んでいた。何も考えずに構えたボクの打ち方なら、この2ボールタイプではなくマレット型のほうがいいらしい。2ボールタイプなら構えたときの左目の真下にボールを置く感じがいいとアドバイスしてくれました。ボールと体との距離、ボールを置く位置。たったそれだけで、全然ストロークしやすくなりました。目ウロコでした。(逆に今まで何してたんだ?です)

ゴルフショップに限らずどんなお店でも、店員さんに声をかけられることを苦手としているボクに、ものすごく自然に話しかけてきて、しかもボクがすごく興味のある話をしてくれたその店員さん。こうやって、その会話を思い出しながら書いていて気づきました。これも消費者インサイトを的確に捉えたコミュニケーションだ、と。最初に何と言って話しかけるかで、お客さんが引くか乗ってくるかが決まります。

その店員さんはたしかに「お客さんの打ち方なら・・・」と話しかけてきた。本当なら、「そのタイプのパターならこういう打ち方の方がいいですよ」の方が正確な言い方だとは思う。しかし、そう言われたお客さんはどう思うだろうか。「そのパターの打ち方、知らないんだね」「お客さんの打ち方、間違ってますよ」といきなり言われたら、気を悪くするかもしれない。想像ですが、その店員さんはボクをしばらく観察していたんじゃないだろうか。

「さっきから同じタイプの長さ違いのパターを打ち較べているぞ・・・」
「その2ボールタイプのパターに興味を持っているんだな・・・」
「そのタイプに決めていて、長さをどうするかを迷っているのかもしれない・・・」
「それにしてはボールの位置が真ん中過ぎる・・・」
「あれは、マレット型パターの打ち方だ。教えてあげなきゃ・・・」
「お客さんの打ち方ならマレット型パターがいいですよ、と言うと
 押し売りしてるみたいに誤解されるかも・・・」
「2ボールタイプが好きなのかもしれないので、
 他のタイプを薦めるのは今はやめておこう・・・」
とかなんとか、考えたとしたらスゴイ。

とにかく、とてもいい話が聞けました。さらに、

「ボールの位置をチェックするのに鏡を使うといいですよ。
 ボールの位置にこうやって鏡を置いて、構えた時に、
 ほら、ボールの位置に自分の左目が映るでしょ。
 これが正しいポジションなんです。
 スタート前の練習グリーンで鏡でチェックするのも有効ですよ」

無料で、なんという親切な個人レッスンだ。売らんかなのセールストークではなくファンをつくる接客。
これは広告屋として見習うべきことだと(大袈裟か?)思いました。

こんどゴルフ用品を買うときは、必ずこの店員さんのいる、この店に来よう。
ヴィクトリアゴルフ練馬関町店へ。

いい家でありつづけること。

ニッセキハウスCMことわざ(画像がちょっと斜めになっててスイマセン)

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いい家でありつづけること。
ニッセキハウス

1993年 ニッセキハウス工業
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93年頃、1年半くらいの期間でした。ほとんどマス広告を打ってこなかった、知名度もまだあまりない住宅メーカーを担当しました。広告予算も潤沢にあるわけではありません。小さな広告で大手有名メーカーに挑むのです。クリエーティブとして、こんなにやりがいのある仕事はありません。ジャイアント・キリングをやるしかないのですから。

まず企業スローガンを提案しました。商品の特長を言うのではなく、企業として、どんな家をいい家と考えているのかをまず表明すべきだと思いました。「どんな家か」の前に「そもそも私はどんな人か」を自己紹介するのが先だと思ったからです。「いい家です」というのは、どこも言うでしょう。だから、新築の時だけでなく「ずっといい家」であることが大事。このコピーを採用してくれるかどうか、クライアントに問いかけたとも言えます。「いい家でありつづけること」というコピーを採用したということは、クライアントはそれを「約束する」ということです。

15秒CMを何タイプかつくりました。オンエア量もそんなに多くありません。だから、まず他の住宅メーカーとは違う「目立ち方」をしようと思いました。商品カットの出てこない、これから家を建てようとしている人に「ニッセキハウスはいい家です」じゃなくて、「ちょっと役に立つ正直な話」をしようと思いました。当時のボクはまだ家を建てるなんて実感はありませんでした。いろんな本を読んで勉強していくうちに、こういうことを住宅メーカーの広告で教えてくれたらいいのに、を広告で言うことにしました。
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ニッセキハウス工業  企業CM 家の話④ことわざ篇

The Cook covers his mistakes with mayonnaise,
コックは、料理の失敗をマヨネーズでごまかし、

The Architect covers his mistakes with ivy. —proverb
建築家は、自分の失敗をツタでおおってごまかす。—イギリスのことわざ。

住宅展示場は、じっくり見ましょう。
ニッセキハウス。

いい家でありつづけること。
ニッセキハウス。
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英会話ノート⑮ speak

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( speak )
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■ I’m here to speak with Mr.Zac. (ザックさんと話にきました)
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■ Everybody speak about your restaurant. (みんなあなたのお店の話をしてます)
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■ You speak English very well. (あんた英語うまいね)
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■ May I speak to Naymar? (ネイマールさんと話せます?)
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■ Would you speak more slowly ? (もっとゆっくり話してくれますか?)
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・speak (言葉を発する)

・say (誰かが言ったことをそのまま伝える)
She said ” I love you”

・tell (言葉で何かを伝える)
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・speak + 名詞
・speak English
・speak language
・speak French
・speak words
・speak mind

・tell + 名詞
・tell truth
・tell story
・tell time
・tell lie
・tell thing
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第24話 地球の一部分

地鎮祭

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.24

ようやく地鎮祭です。3月末に契約して設計を検討し、いろんなことを決めて、6月中旬に図面と金額を確定させ、印鑑。いよいよ工事が始まります。工事の安全祈願と、災いのない家が無事に建ちますようにと地鎮祭を執り行います。神主さんにお祓いをしていただきます。6月23日の昼下がり。くそ暑い日でした。中村家と担当営業2名と設計士さんと工事担当の人と、要するに関係者全員で手を合わせます。

営業の人が言いました。「地鎮祭のとき、敷地に縄が張られているその土地の中に立つと、こんな狭い土地なのかと、みなさん思われるようですが、何もない土地は狭く見えるもんなんです。大丈夫、家が建つと十分広いことがわかりますから」と。実際そんなに広い土地ではないのですが、いま生活していて何の問題もない。あの更地に立ったときの「やっぱ狭いなぁ・・・」という感想とはたしかに違います。ま、狭かろうと広かろうと、それが自分の選択(限界)なんだから、文句言ってもしょうがないことですけどね。「狭いな」と思っても、実際家が建つと心配するほどでもないですよ、ということです。この土地の真ん中に立ち、360°ぐるっと見て、ほんとにちっぽけな土地なんだけど、この地球の一部分は自分が購入したんだと思うと、愛おしくなりました。

これから工事が始まるので、三井ホームの人と一緒に、ご近所何軒かに挨拶に回りました。三井ホームはタオルかなにかの品を、ボクたちはちょっとしたお菓子の包みを持って。工事の騒音などでご迷惑をおかけしますが、という挨拶と顔見せです。最近、ちょうど家の2軒隣りの敷地で新築工事が始まりました。大きなお屋敷が壊され、2軒に分割され、新築が建つようです。ひとつはもう基礎が出来上がって建て始めようとしています。もうひとつは地鎮祭がちょうど終わったようでした。ある日家のポストにタオルと印刷された住宅メーカーのメッセージが入っていました。住友林業で建てるようです。「工事でご迷惑をおかけします」という挨拶状でした。あれ?そういえば、その隣りの●●●●●●で今建てているとこは、挨拶来たっけ?と家人に聞くと、来てないという。●●●●●●の名前はそこそこ聞いたことある会社です。気がつくと朝早くからけっこうな音がします。木をカンカン叩く音。ウチもそういう音がしたんだろうな、と思うと、ご近所への挨拶はゼッタイ必要です。できれば施主である私たちも行くべきだと思いました。もし留守宅で粗品だけ置いていく場合でも、せめて「中村」とか名前入りのメッセージ(できれば手書きで)とともにポストにいれておくとかしたほうがいい。工事の兄ちゃんたちの態度も、その家を建てる人と「同じ人」に見えると思うからです。ご近所は「どんな家が建つんだろう」もそうですが、「どんな人が来るんだろう」のほうが気になりますから。

追伸:思い出しながら書いていて、思い出しました。地鎮祭のとき、三井ホームの営業さんに「ここの土、少し持って行ってもいいですか?」と一応訊ねました。今思うと、自分の土地の土なんだし、甲子園球児が持って帰るくらいの量なんだから何の問題もないんですが、一応神主さんとかにも来てもらっていたので了解を得た上で、ビニール袋に少し土を取りました。何をしたかったかというと、その土を福岡の親の墓のそばに撒こうと思ったのです。この土地の土を門司に持って行き、門司の墓の土をここに持って帰って撒こうと。門司の土は家の裏のどこかに撒きました。なんかこう、そんなことしたら繋がっていられるんじゃないかと。住民票も本籍も福岡から東京へ移してしまいましたが、ボクのルーツはあくまで九州です、としておきたかったのかもしれません。

もう一度、手を入れる

タイヤ

10年ぶりくらいに、MTBのタイヤを買った。昔はよくいじっていたんだけど、外に保管するようになって、あまり乗らなくなってしまった。雨ざらしになっていたY2Kモデルのcannondale F900。タイヤがもう可哀想なことになっていた。もう一度手入れをして乗ってみよう。走れればアンティークのキャノンデールだ。ちゃんと取り付けられるだろうか。昔はよくやってたんだけど・・・。

氷の桶で冷やしたビール…

氷の桶で

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氷の桶で冷やしたビール、なぜうまい。
一番搾りは研究したい。

1994年 キリン一番搾り 
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東急ハンズで温度計を買って来て実験したことを思い出しました。CMの商品カットなどで、氷の桶にビール瓶とキュウリやトマトと一緒に冷やされているあのカンジ。「おいしそう」にはなんか理由があるんじゃないか?と思って実験してみたかったのでした。

とりあえず、実験してみました。
氷で冷やしたビールと冷蔵庫のビール。
二分ごとに、ビールの温度を計ります。
あれこれやってみて、
アッと驚く結果は得られなかったものの、
氷のほうが早く冷えることがわかりました。
早く飲みたい時、便利ですね。
ま、科学的根拠はさておき、
暑い日の、氷の桶に冷えた、涼しげな
ビール瓶の佇まいは、「風流」という味を
足してくれるのかもしれません。
(実験後の感想)グラスも冷やしておいたほうが
いいですね。そのほうが、
一番搾りは、おいしいままで飲めそうです。

うれしいビール。あ、一番搾りだ。

本田宗一郎さんのビル

ホンダビル(夜中に通りがかったもので。暗くてすいません)

本田宗一郎さんには一度もお会いしたことはないのだが、つい『本田さん』と呼んでしまう。昔から本田さんのファンで何冊か本を読んだ。「俺の考え」というエッセイだったか、ソニーの井深大さんが書いた「わが友、本田宗一郎」だったか。青山一丁目のHONDAビルの前を通るたびに思い出すことがある。

本田さんが会長のときだったか、第一線を退いた後だったか、青山1丁目に本社ビルを建てることになった。そのとき本田さんは、「あんな都会のど真ん中に高層ビルなぞ建てていいものだろうか」と思ったそうだ。日本は地震大国だ。「もし地震が来てビルの窓ガラスが割れて落下して、下を歩いている人やクルマに当たったらどうするんだ?」と悩んだ。そこで会社に「頼むから、窓ガラスのむき出しのビルだけはやめてくれ。ベランダみたいなものでもつけて、窓ガラスが直接下に落ちないような設計にしてくれ」と会社に頼んだそうだ。本田宗一郎、最後の頼みだと思って、わがままを聞いてくれ、と。

青山1丁目のHONDAのビルを見上げると、企業のビルにしては珍しく、アパートのベランダのようになっている。あれは、本田宗一郎さんの意思だ。豪快な人、というイメージのうしろには、人様に迷惑をかけてはいけない、という心配りがあった。あのビルを見るたびに、本田宗一郎さんの心遣いを思い出す。

クーラー止めた。窓あけた。

クーラー止めた

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クーラー止めた。窓あけた。
風鈴鳴れば、一番搾りは
うまいです。

1994年 キリン一番搾り 
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ボディコピーを読むと、1994年頃も暑かったのですね。年々暑くなってきている気がしますが、東京ではもう風鈴の音が聞ける日は数えるほどしかなってしまいました。ほんとはクーラーの効いたとこじゃない場所で飲むビールのほうが、おいしいんでしょうけどね。夕方の屋上のビアガーデンとか、風の抜ける河原のバーベキューとか。こういうビールの新聞広告を夕刊に出すなんて、もう、ないんだろうな。

今年の夏は例年にない暑さですが、
皆様お変わりございませんか。
暑いという事実はもうどうしようもないので、
涼しくなる方法を考えましょう。
打ち水をする。明るいうちから風呂に入る。
浴衣、団扇、風鈴など小道具をそろえる。
夕方窓をあけるといい風が吹いてきて、
(そういえば最近、あ、いい風だなぁと
感じる機会が少ないなぁ)
チリリン、チリンと涼しい音がする。
蜩のカナカナカナと鳴く声や、運が良ければ
遠くに打上げ花火の音が聴こえたり。
夏にはビールをおいしくしてくれる、
いろんな音があったのですね。
シュポン、トクトクトク、シュワー。あ、一番搾りだ。

うれしいビール。あ、一番搾りだ。

英会話ノート⑭ mean

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(mean)
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■ What do you mean ? (それはどういう意味ですか?)
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■ You mean ・・・ (と言うと・・・)
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■ I mean ・・・ (つまり、その・・・)
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■ You know what I mean ? (私のいいたいことわかる?)
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■ What do you mean by that ? (それってどういう意味?)
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■ I see what you mean. (おっしゃることはわかります)
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■ What does that mean ? (それはどういう意味?)
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