2月の目次

2月1日 (金) アルガルベカップ2013放送予定 ■ サッカーな話
2月2日 (土) ■

2月3日 (日) Tシャツを一瞬でたたむ方法 ■ どうでもいい話
2月4日 (月) プロの男女は、差別されない。 ■ こんなコピーを書きました
2月5日 (火) ■
2月6日 (水) セレッソの8番 ■ サッカーな話
2月7日 (木) 働いているだけでは、プロにはなれない。 ■ こんなコピーを書きました
2月8日 (金) テレビ局とCM その1 ■ ふと思ったこと
2月9日 (土) ■

2月10日 (日) 16年前の駐車券 ■ ふと思ったこと
2月11日 (月) 仕事は娯楽です。 ■ こんなコピーを書きました
2月12日 (火) 52才、開高さんの悩み ■ メモした言葉
2月13日 (水) 開高さんの言葉 その2 ■ メモした言葉
2月14日 (木) いい仕事をした人 ■ こんなコピーを書きました
2月15日 (金) キングカズの気持ち ■ どうでもいい話
2月16日 (土) ■

2月17日 (日) そろそろ本を読まなきゃ ■ メモした言葉
2月18日 (月) ちょうちん袖の夏。 ■ こんなコピーを書きました
2月19日 (火) 姜尚中さんの言葉 その1 ■ メモした言葉
2月20日 (水) 姜尚中さんの言葉 その2 ■ メモした言葉
2月21日 (木) ちょうちん袖のボディコピー ■ こんなコピーを書きました
2月22日 (金) ■
2月23日 (土) ■

2月24日 (日) アダムスミスと「いいね!」 ■ メモした言葉
2月25日 (月) ソニーは働く。私はラク。 ■ こんなコピーを書きました
2月26日 (火) ■
2月27日 (水) ■
2月28日 (木) 2月の目次 ■ 目次

ソニーは働く。私はラク。

91ソニービジネスクラス

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ソニーは働く。私はラク。

Sony Business Class
面白ければ仕事もアソビ。ソニーの情報機器。

1990年 ソニー
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電通に移籍しました。サン・アドから電通に移籍して数年調子が出ませんでした。新しい環境に馴染めなかった。新人賞を獲った1982年から毎年コピー年鑑に掲載されていた連続出場記録も途絶えてしまった。正直ショックでした。

このソニーの仕事は、今年定年退職されたコピーライター渡辺悦男さんがCDをやってくれた、ソニーの雑誌マルチ広告。これが電通に移籍して初めてコピー年鑑に掲載されたコピーです。救われた思い出のあるコピーです。

91暗記力はお金で買った

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暗記力は、お金で買った。

Sony Business Class    電子ブック DATA Discman
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91遊びの予定

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遊びの予定も必ず守る。

Sony Business Class    電子ノート PalmTop
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91文章上は

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文章上は、礼儀正しい男なのだが。

Sony Business Class    ワープロ PRODUCE

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いいコピー書かなくちゃ、いい仕事しなくちゃ、とばかり考えて焦っていました。もがいていました。いま思えば、仕方なかったと思いますが、当時の自分に「焦ってもいいことないよ。素直に正直に書けばいいのよ」と言ってやりたいです。

 

アダムスミスと「いいね!」

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2013年のソーシャルメディアウィークTOKYOに行ってきました。昨年の2月に初めて参加して、いろいろ刺激のあるセミナーが聞けたので、今年も。経済ジャーナリスト木暮太一さん「アダムスミスは見抜いていた?ソーシャルメディアのジレンマ」での話をメモしました。

経済ジャーナリスト木暮太一さんの言葉
木暮太一さん@koguretaichi
http://www.matomabooks.jp/news/archives/1659.html

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「経済学の切り口からソーシャルメディアを考えてみたいと思います。アダム・スミスは労働価値説を唱えました。労働価値にお金を払う。交換価値です。そこから19世紀に使用価値にお金を払う時代になり、SNS時代の今は共感価値にお金を払う時代へと推移しているように思います。」

「さて、われわれはなぜSNSにハマるのでしょうか?金銭的なメリットは特にありません。「いいね!」が欲しい。RTが欲しい。賛同が欲しい。つまり、我々をSNSに向かわせているのは『承認してもらいたい』という欲求なのです。これは新しい動きであり、若者特有の幸福感であると指摘されることがありますが、そうでしょうか?」

「実は、この『承認してもらいたい』という欲求は、アダム・スミスの時代から存在していた。彼はもともと労働哲学者でした。著書『道徳感情論』には「同感(同類感情)が人間の人間の根源的かつ最大の欲求である」と指摘されていました。」

「アダムスミスはこんなことも言っています。
1:『小さな喜びと大きな悲しみに対して共感する』(人は他人の小さな喜びには共感するが、大きな喜びには嫉妬する。他人の大きな悲しみには共感するが、小さな悲しみには、それぐらい何だ、と共感しない)
2:『怒りの感情に対しては嫌悪感を抱く』(その人が怒っている対象には意識は向かず、怒っているその人に嫌悪感を抱く)
3:『他人の愚痴や自慢は聞くに耐えない』
これは現代のSNSへの書き込みの基本的マナーに通ずることでもあり、中世以前からの人間の根源的欲求に沿っている。SNS≒現実社会という状況は、250年前のアダムスミスの時代から変わっていないのです。」

「しかし一方で、SNSは現実社会ではありません。正しい判断基準(正しい感覚)は360°評価によってのみ形成される。偏った社会では正しい感覚が育たない。この点において、SNS≠人間社会となります。」

「ソーシャルメディアのジレンマ:現実社会は広大です。その中で自分のSNSは狭い世界です。自分のSNSの世界は大きな現実社会の小さな一部でしかない。ここでの承認欲求は満たされますが、それは現実社会での評価ではない。つまり、現実の人間社会から感覚や基準がズレていくことになる」

「同類の仲間の中(だけ)にいるとモラルが低下しやすい。一方で、自分と縁遠い人々の中にいることで、自己を統制する力を養うことができる」

「この点において、アダム・スミスは250年前から本質を指摘していた」

「SNSは集客ツールではない。人間の本質、SNSのジレンマを理解し、自分と縁遠い人(≠意見が違う人)をフォローしてみる。SNSによって、自分と世間とのズレを埋めていく。このような”共感力を鍛えるツール”として活用する」
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自民党が圧勝したこないだの衆議院選挙のとき、ボクのfacebookやTwitterのタイムラインは選挙の話で盛り上がっていた。これは投票率も過去最高になるだろうと思ったら、実際は戦後最低の投票率。そのとき気づいた。ボクのfecebookやTwitterは、ボクの友人、仕事関係の、ごく狭い世界だったんだと。これを『世の中』と思うこと、思い込みすぎることはちょっと危険なんだなと思った。木暮太一さんの話のように、自分の仕事関係から離れた人たちとソーシャルメディアでつながってみることの大事さに改めて気づかされたのでした。

 

ちょうちん袖のボディコピー

ちょうちん袖

調子に乗って新聞10段とボディコピーもご紹介します。29才の頃書いたコピー。ほとんど進歩してないと思います。いまでもこんなボディコピー書きそうです。

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ちょうちん袖の夏。

さて、ポロシャツの広告です。鹿の子編みにちょうちん袖。そのオーソドックスでさりげないスタイルと、なんだかいいねという軽い気分の親しみやすさが人気の秘密かもしれません。音楽でいうと、流行歌じゃなくてスタンダードナンバーのようなものかな。ちゃんとした夏服、ポロシャツです。いま西武では、ポロシャツの定番をズラリと揃えて、夏を待ちかまえております。●ポロ8,800円(老若男女を問わず根強い人気。写真のポロは、ポロのポロです)●ラコステ7,500円(この夏復活しそうな、ポロシャツの先駆者)●チャップス5,900円●ザ・マーケット4,900円●ザ・マーケットEX4,900円 いずれの商品も綿100%です。●池袋店・有楽町西武・船橋店・大宮店・所沢店・筑波店 各4階紳士服売り場●渋谷店-B館地下1階・1階・2階紳士服売り場●八王子店-2階紳士服売り場●話は変わりますが6月21日の日曜日は全国的に父の日ということになっております。西武では、父の日袋をご用意しました。お父さんへのポロシャツなどを包むのにちょうどいい、かわいいライオン親子のイラスト入りの父の日袋です。
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残っていたデータに、ボディコピーが読めたので書き起こしてみました。懐かしかった。ただその記録です。

姜尚中さんの言葉 その2

姜尚中の本

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悩んだら本を読め
落ち込んでいるときは、本が意外と大きな慰めになる

(たしかに、落ち込んだとき、つい本屋に行ってるわ)
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口に出す。声に出す。
声に出すと、脳の芯の部分でキャッチしてる

(とある脳科学者も「記憶は視覚より聴覚だ」と言っていた)
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読書は自己内対話である
読書は人の疑似体験を無限に広げてくれる
出会ったことのない人の話を聞ける

(出会ってない人の話を聞ける。いいじゃん!)
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本は生もの(NOW)と干物(古典)
この二つを結びつけよ。

古典を読み、人生の意味を考えよ。

(今度、論語を読んでみようと思います。まだ読んでないけど)
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姜尚中さんの言葉 その1

姜尚中

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自分が本当に悩まないと
生まれ変われない

徹底的に悩む

悩んでいる自分を悩まないこと、
悩むことはいいことなんだ

(たしかに。悩んでいる自分に悩んでいるだけだったかも)
(悩むことはいいことなんだ、と聞いてホッとした)
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自分らしさの価値を求められる時代
ひとつの領域だけに100%自分を預けない
自分と違う人と接することで自分を知る

(仲畑さんが言っていた「異論を大切にする」に通じるなぁ)
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「今」と「ここ」で頑張る
 Here and Now
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人の悲劇(弱点)は、
記憶を持っていること(悔やむ)
未来を知りたがること(不安)

「現在」を忘れている

(悔やんだり、不安になるヒマがあったら、今を大事にしろってことだ)
(人生は「今」の積み重ねなんだもんな)
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姜尚中メモ2

ちょうちん袖の夏。

ちょうちん袖B全

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ちょうちん袖の夏。

1987年 西武百貨店ポロシャツ
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コピーをたくさん書いて、この仕事のADナガクラトモヒコ氏に見てもらった。書いたコピーを全部見せると、ナガクラくんは「いいねえ。いいのイッパイあるねぇ。で、中村くんはどれをやりたいの?」と言った。ハッとした。今までコピーを書いて、「誰か」がいいねと言ってくれるコピーを選んでいた。自分で「これがやりたい!」と強く思ったことはあまりなかったし、「誰か」がいいねと言ってくれるだけでホッとしていた。「ちょっと待ってて」とデスクにもどり、もう一度読み直して、1本を決めた。

当時、自分の書くコピーになにか閉塞感を感じていた。「ああ、自分がモッタイナイ」「楽しい仕事は、ラクじゃない」「プロの男女は、差別されない」「働いているだけでは、プロにはなれない」、、、気がつけば、ほとんどが「ない」で終わっている。「・・・ない」という否定形は確かに強いんだけど、そればっかりかよ、と気になっていた。このポロシャツのコピーにも「ちょうちん袖じゃなければ、ポロシャツじゃない」なんて下書きもあったと思う。そういうコピーに、もう飽きてきていた。なんかこう、ぽか〜んとしたコピーを書いてみたかった。そこで、『ちょうちん袖の夏。』をナガクラくんに持って行った。

新聞10段と店内に貼るB全ポスター。B全ポスターをナガクラくんの席で原寸でレイアウトしていた時。その頃は『版下』に『写植』を貼って『入稿』していた時代。ボクは、ナガクラくんが席を外している隙にコピーの紙焼きを勝手に120%とか150%に拡大して、知らん顔してその版下の上に置いたりしていた。笑ってもらえればそれでいいし、万が一採用されたらラッキーってカンジだった。席に戻ったナガクラくんは「もー、中村くん、またやったでしょ」と見抜く。しかし、しつこく繰り返した。ヤケクソでもっとデカく拡大したコピーを置いたら、写真の下からはみ出てしまった。あわてて写植を切って2行にした。こりゃ、バレるわ、と思ったら、ナガクラくんは「この字切りも面白いね」と採用になったのだ。

この頃は楽しかった。このB全ポスターの一番下に(新聞原稿には上に)奇妙な模様のラインが入っているでしょ。これは、ナガクラくんのデスクのカッティングシートに張り付いていた他の仕事の残骸だった。それがたまたまこのレイアウトにくっついて、あれ?これ、面白くね?となったのだった。こういう『遊び』が仕事の中にあった。デザイナーとコピーライターで、あーでもない、こーでもないと原稿を作っていた。パソコンの画面の中でいじるのではなく、原寸で切ったり貼ったりしながら、遠くに離れて眺めてみたり。ひとつの原稿をじっくり作ることができた。体温があった。

しあわせな仕事。クライアントも喜んでくれたし、憧れのADだったナガクラくんとの仕事ができたこともうれしかったし、コピーの書き方の新たな経験もできた。なによりうれしかったのは、ふだんあまり褒めてくれない親分の仲畑さんが「あれ、ええね」とポツリと言ってくれたことだった。

(↑上の写真はレイアウトが決まったときに撮ったポラです。まだコピーがガタガタですが、全体の雰囲気は完成していました)