45才の父

墓参り4.15

4月15日は父の命日だ。
45才の若さで、父は亡くなった。
ボクはまだ5才だったから、もう50年前か。
コピーライター養成講座の福岡クラスがある時は
いつも延泊して墓参りさせてもらっているが、
今回はちょうど父の命日に来ることができた。

門司の城山霊園というところは、緑豊かな場所で、
小学校の遠足で行ったこともあった。
コロン、カラン。コロン、カラン。
静かな霊園にブリキのバケツと柄杓が当たる音が響く。
井戸で水を汲むのは子どもの頃からボクの役目だった。
父も母もじいちゃんもばあちゃんもここにいる。
もう九州には家はない。
このタタミ3畳くらいのお墓の場所が実家だ。
静かで、妙に落ち着く。

子どもの頃、仏壇に飾られていた父の写真は、
そうか、45才くらいだったのか。
兄貴が12才。ボクが5才。
そしてまだ30代だった母を残して
逝かなければならなかった45才の父。
さぞ口惜しかっただろうに。
墓に手を合わせて
「健康には気をつけます。守ってください」と報告して来た。

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